REPORT

カワモクの風

2008年1月 大志を抱いて

川越の皆様、そしていつもお世話になっている皆様、このコラムを読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。
川木建設株式会社 代表取締役社長の鈴木健二です。
これから、月に1回程度ではございますが、私の“仕事に対する思い”“建設業界に対する思い”などをまっすぐにお伝えさせていただきたく、コラムを開設させて頂きました。初回は、今の私の奥底にある固く信じているものを勇気をもって素直に書かせて頂きました。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
「社員と共に、家族と共に、人間として成長する。
そして、人の役に立ち、喜んでもらえる生き方をしたい」
建設業界に倒産の波が押し寄せていた平成13年11月、縁あって社長に就任した私は、日々、悪戦苦闘を繰り返していました。
お客様廻りに奔走しているとき、あるOBのお客様から「不具合で呼んでも来なかったのに。今ごろ、何しに来たんだ!」と一喝。
130年の歴史にあぐらをかいていたことを気づかされた瞬間でもありました。
それから約3年間、大切なものを守りつつ、時代の変化に対応できる新しい体制づくりに全力で取り組んできました。
そして、葛藤の中からも少しの兆しが見えてきたとき、この言葉がふと自分自身に問いかけていました。
「何のために仕事をしているのか、なぜ働くのか?」と。
「競争に勝つこと?」「経済的な成功?」「社会での名声?」
「いや、違う!」
その瞬間、3年間の道のりがフラッシュバックしてきました。
つらい時期にお客様に支えられたあの一言。
「頼んで良かった。ありがとう」
困難を乗り越え、共に歩んできてくれた社員の姿。
新しいことに挑戦し、初めて注文をもらい、社員と喜び合ったあの瞬間。
苛立ちが募る中、私をじっと見守ってくれた家族の姿。
生まれて初めて味わう、偽りのない感謝の気持ち。
「皆に支えられ、生かされている」
甘かった自分が、ほんの少し人間として成長できたと心から思えた瞬間でした。
「この道を追い続ける仕事なら、一生に値する」
自分の心が、真に大切にしている価値に出会った瞬間でもありました。
決して楽ではない、険しい道のり。近道はない。
だからこそ、得られる何かがある。かけがえのない何かが。
縁あって、巡り会った人々。
「社員一人一人の可能性を信じ、成長を支え、自分も成長させられる。
そして、もっと多くの人に喜んでもらいたい」
その思いを心の奥底に秘めて、本気で歩み続けて行きます。
いつまでも。いつまでも。