REPORT

カワモクの風

2010年7月 『昔からのお店を探そう!』

この度、川越市立中央小学校の3年生15名の皆さんが、弊社グループの創業会社である(株)カワモクへ職場見学に訪れました。これは、「昔からのお店をさがそう」というテーマのもと、子供達のおじいちゃん、おばあちゃんが幼い頃から知っている市内のお店を訪問し、「どの様な仕事をしているのか」「なぜ続いてきたのか」を調べるというものです。社会性、人間性を育むための総合学習の取り組みです。
「やっぱり木の香りはいいな!」
と子供達の元気な声、私たちの心にエネルギーを与えてくれます。
「この木は何ですか」「何種類の木があるのですか」「どこから運んでくるのですか」
「木が育つにはどのぐらいかかるのですか」
活発な質問攻めに、対応してくれたさすがのY口係長、N村主任もたじたじです。
しかし、戸惑いながらも嬉しそうに答えているその姿、私たちの「木」に対する思いが、子供達の夢と希望に支えられたひととき、胸が熱くなりました。
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そして、「どうして昔から続いているのですか」との問いに、私は確信をもって答えました。
「木と同じように人が育ってきたから」と。
会社の入り口に1本の「木」が育っています。
これは15年前、私の入社時、塀の設置工事で伐採したにも関わらず、再び生命を吹き返し、塀とアスファルトをもはねのけ、すくすくと育ってきた「木」です。再三の伐採を考えましたが、なぜかそのまま今日に至っています。この「木」を見るとき、いつも「思い」を抱きます。
それは、強く深い「根」に支えられ、風雪に耐え、障害を乗り越えることによって頑丈な「木」に育つ、温室で育ったような「木」はすぐに倒れたり腐ったりする、人も同じであると。
様々な環境を乗り越え、苦しい中から芽を伸ばしていく。本当の力はこの過程によって育まれる揺るぎない「心」だと思います。
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これからの未来を担う子供達、様々な体験を通じて「心」を育み、すくすく育ってほしいと願っております。それは木の年輪のごとく、焦らず比べず長い年月をかけて。