カワモクの風

夏といえば高校野球、甲子園での数々の熱戦が繰り広げられています。実は弊社にも野球部があり、毎年参加している商工会議所主催の職場対抗野球大会が、市内初雁球場で開催されています。今年、創部４年目にして悲願の一勝をあげた６月の１回戦（ちなみに６対６のくじ引きでしたが）、その歴史的勝利の余韻が残ったまま、先日、猛暑の中２回戦に挑みました。
「３番、サード、長嶋、背番号３」輝かしい響きです。
「３番、サード、鈴木、背番号３」なんと私も先発出場です。
アナウンスがないので、心の中でつぶやき、酔いしれていました。
悩みに悩んで先発メンバーを決めた主将Ｈ谷川課長の配慮に感謝。昇進昇格の人事評価のこの時期、決してその思惑はないと信じていますが……。そんなつまらぬ葛藤はさておき、久しぶりに燃えました。しかし、結果は７対２の完敗、私の活躍度は人事評価外ですが、見に来た家族からは「もしかしたら、先発メンバー間違えたの？」と意味深い励ましです。
昨今、「野球」と「経営」をつなぐ物語が１００万部を超えるベストセラーになっています。通称「もしドラ」、その名は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』です。主人公の野球部女子マネージャーの「みなみちゃん」は、あの経営学の世界的権威Ｐ・Ｆドラッカー著『マネジメント』を実践し、見事、無名の高校野球部を甲子園に導くという実におもしろいフィクションです。
「顧客創造・顧客感動」という企業集団の「目的」を野球チームに重ね合わせ「顧客とは誰か」「われわれの事業（使命）とは何か」という根幹から捉え、一人ひとりとの対話を通じて「強み」を引き出し、１＋１＝３の相乗効果を発揮する同志の組織を生み出すという、弊社のめざす組織像とも重なります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
「最高の建設サービスを通じてお客様に喜んでもらうことを喜びとする」
私たちの「目的」は、仕事を通じて人の役に立ち人に喜んでもらう、そして、それを誇りと喜びにできる気高い人間成長をめざしています。企業集団でも野球チームでも、活動のプロセスは違いますが、多くの「感動」を与え、与えられ、分け合うという究極の目的は同じです。
ともあれ、私の夏は終わりました。来年は弊社のみなみちゃんが登場することを願っております。応援してくださった皆様ありがとうございました。