REPORT

カワモクの風

2010年11月 「木」は地球を救う!

今夏の歴史的猛暑が嘘のように寒さが増してきました。今冬はラニーニャ現象により暖冬傾向が強かった過去10年に比べ、やや寒い冬になると予測されています。異常気象が叫ばれている昨今、地球温暖化の深刻な問題が気になるところです。
そこで今回は、真剣に木になる話をしたいと思います。
現在、国内の木材自給率は約24%であり、農水省は2020年に50%という目標を掲げており、今年5月には木材利用促進法が公布されるなど、木材の利用拡大を通じて地球温暖化防止をはかるという、画期的なビジョンが打ち出されております。
では、なぜ木材利用が温暖化防止において期待されているのか?
思い起こせば小学校の理科授業、苦手な私でさえ記憶にある木の性質、木はCO2を吸って生長し、そのCO2を空隙に閉じこめて固定する機能があるからです。即ち、植林を促進し、一方で木材を建築物などとして長い期間利用しCO2を閉じこめ、さらに将来その木材を焼却することなく木製品などとして活用し続ける、そのサイクルが長ければ長いほどCO2を固定する量が増加し削減につながることになります。
「木造建築は都市の森」といわれ、京都議定書のCO2削減目標6%の内訳を見ても、工場などからのCO2の排出を抑えることからは2.8%にすぎず、森林のCO2を吸収することで3.8%もの削減となっており、期待度が如実に表れています。
私たちはその「木材」を建築に利用促進することはもちろんですが、もっと身近にできる小さなことから真剣に取り組みたいと思っています。
「この中の木材 ご自由にお持ち下さい ~限りある資源を大切に~」
これは数年前から本社入り口に設けている木材配布箱。現場で不要になった良質木材を無料提供させて頂いています。
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「さすが、木がきいていますね!」先日、通りかかった知人からの一言。地域の皆様にぬくもりのある木をお持ち帰りいただき、木工工作などに活用していだだければ嬉しい限りです。それは、皆様の笑顔が地球環境の保全に替わるわけですから。
これからも木配りのある会社をめざして、地域社会に貢献して参ります。